昭和の重力に魂を引かれた漢

小説の感想文、たまぁ~~に雑記

森見登美彦

スローライフ万歳『聖なる怠け者の冒険』

森見登美彦著 森見先生、お久し振りです。いやぁ~~相も変わらずの森見ワールドで。もうね、故郷に帰ってきた様な心持ちです。先生の作品は毎回そうですが、今回も主人公と俺との親和性、所謂一つのシンクロ率が半端無ぇ。「小和田君」、とても他人とは思え…

拝啓 森見登美彦先生『恋文の技術』

森見登美彦著 作品いつも楽しく拝読致しております。本作『恋文の技術』も相変わらず森見ワールド全開、溢れ出る語彙の洪水が捏ね繰り回されている文章に、小生軽い酩酊状態でございます。文章に酔うとはこれ如何に? それにしても主人公「守田一郎」の駄目…

しみじみとホッコリ『ペンギン・ハイウェイ』

森見登美彦著 忘れた頃にやってくるこの無いパターン。 「面白くないけど好き」 逆パターンはそれこそ何冊も出会ってきた。「メチャメチャ面白いけど好きになれない」作品たち。例えば、湊かなえ先生の『告白』なんかもろこのパターン。メチャメチャ面白かっ…

My Favorite heroine『夜は短し歩けよ乙女』

森見登美彦著 「何て可愛らしい人なんだ!」 読者諸賢におかれましては、巷局所にておいて日々交わされている不毛なる議論、「三次元vs二次元」をご存知であろうか。要は、生身の女性とアニメ・漫画等のキャラクターではどちらが魅力的かという正直身も蓋も…