昭和の重力に魂を引かれた漢

小説の感想文、たまぁ~~に雑記

羽山信樹

読書歴十年、読了三百冊の頂点『流され者』

羽山信樹著 祝ブログ開設より百記事達成ッ っつーわけで、記念すべき百記事目は、我が生涯の一冊『流され者』です。 この作品紹介したくて、ブログ始めたようなもんですから。 七年前の感想文ですけど、疾走ってます、筆が疾走ってますッ -文句無しッ 本年…

「本能寺」“ 後 ” からでもこの面白さッ!

図書館で借りたハードカバー 古書店で探し回った文庫 羽山信樹著 「羽山信樹週間」お付き合い頂きまして有り難うございました。 最終日の今回は御大との出合いの一冊、今日私の光秀像を決定付けた一冊です。 以下2010年に書かれた感想文です。 タイトルで即…

読み返すに、やっぱ四ツ星じゃね?『是非に及ばず』

羽山信樹著 引き続き「羽山信樹週間」継続中です。 感想文書いた時期と当ブログにアップした順番に差異があり、記述にズレが生じてしまい申し訳ありません。 >信長に敗れたといえば通常、浅井、朝倉、武田辺りがいの一番に思い浮かぶところ。 勿論羽山先生に…

羽山御大が描く切な過ぎる本能寺『夢狂いに候』

羽山信樹著 「本能寺の変」そう、また本能寺。しょーがねぇっス、だって日本史で一番ドラマチックな日なんですもの。これからも何かにつけ絡んでくること必至。 でも今回ちょっと違うのは、主役が信長でも光秀でもないこと。歴史の大河に現れた、織田信長と…

今週は「羽山信樹週間」です『第六天魔王信長』

羽山信樹著 ハイ、御存知織田信長です。 吉法師~桶狭間~金ヶ崎~姉川~小谷城~長篠~本能寺という流れ。 ある程度の戦国好きなら当然、全エピソード既知も既知なのだが、羽山御大がいかにしてこの日本一有名な歴史上の人物の人生を描きだすのか?今作の要…

奇想天外ッ羽山流剣豪小説『邪しき者』

羽山信樹著 上中下三巻計、千項弱の大長編ようやく読了。 まさに奇想天外にして気宇壮大、濃厚な読書体験となった。 宿年の大敵、豊臣家を大阪の役に屠り、もはや徳川幕藩体制は磐石と思われた三代家光の御代。 火種は内にあった。 将軍家と御三家筆頭尾張藩…

織田軍の圧倒的物量作戦『滅びの将-信長に敗れた男たち』

羽山信樹著 副題の通り、信長に敗れた男たちの短編連作。別所長治、荒木村重、吉川経家、松永久秀、清水宗治の五人。一見するに中国戦線偏重の印象。信長に敗れたといえば通常、浅井、朝倉、武田辺りがいの一番に思い浮かぶところ。勿論羽山先生に限って洩れ…

人斬り十名の競演『幕末刺客列伝』

羽山信樹著 流石ッ鬼才羽山信樹ッ題材が戦国武将から幕末の剣客に変わっても(羽山作品は以降続々アップ予定)、其の筆の勢いたるや全く衰える気配無し。まあ、作品発表の時系列的に言うと、こっちのが先なわけだが。 題名の通り、幕末の刺客・剣客十人のオム…