昭和の重力に魂を引かれた漢

小説の感想文、たまぁ~~に雑記

幕末

読書歴十年、読了三百冊の頂点『流され者』

羽山信樹著 祝ブログ開設より百記事達成ッ っつーわけで、記念すべき百記事目は、我が生涯の一冊『流され者』です。 この作品紹介したくて、ブログ始めたようなもんですから。 七年前の感想文ですけど、疾走ってます、筆が疾走ってますッ -文句無しッ 本年…

凋落の新選組『一刀斎夢録』

浅田次郎著 『一路』で ryodanchoo.hatenablog.com「2015 今年の一冊大賞」を獲った浅田先生と新選組三番隊長・斎藤一、最高の食材を希代のシェフが調理して不味い料理が出来るわけがないッ! うん確かに美味い、美味いんだが、、、読書も十年続けてると、最…

人斬り十名の競演『幕末刺客列伝』

羽山信樹著 流石ッ鬼才羽山信樹ッ題材が戦国武将から幕末の剣客に変わっても(羽山作品は以降続々アップ予定)、其の筆の勢いたるや全く衰える気配無し。まあ、作品発表の時系列的に言うと、こっちのが先なわけだが。 題名の通り、幕末の刺客・剣客十人のオム…

シリーズものは表紙にハッキリ明記していただきたいッ!『もののふの国』

天野純希著 鎌倉から幕末、武士の時代を描いたオムニバスかと思いきやそれだけに留まらず。文芸誌の創刊を記念して展開される「螺旋プロジェクト」の一環だとか。毎回言ってますが、シリーズものは表紙にハッキリ明記していただきたいッ!スタンドアローンと…

絶対に中山道行きたくなります『一路』

浅田次郎著 いやぁ~面白かった!流石ベストセラー作家、浅田先生。グイグイ読ませます。要は参勤交代の話ね。参勤交代の一切合財を差配するお役目だった父親が急死した為、その息子が御家の存亡を賭けて後を引き継ぐっつーね。なんせ急死なもんだから、何の…

泣けます『池田屋乱刃』

伊東潤著 皆さん御存知「池田屋事件」ですね。 熱い、熱いッこれぞ幕末の真骨頂。戦国の勝つため、生き残るためには何でもやる。親兄弟でも切り捨てるっつードロドロしたしぶとさ、老練さ、狡猾さ、そーいったもんは皆無。ひたすら純粋で猛烈に熱い。 いかに…