昭和の重力に魂を引かれた漢

小説の感想文、たまぁ~~に雑記

不思議系

当ブログは、小田雅久仁先生を応援しています『増大派に告ぐ』

小田雅久仁著 本ブログ最大の問題作ッ!?小田作品再びッッ ryodanchoo.hatenablog.com 「雄雌」にも度肝抜かれたけど、デビュー作のコイツもマジで凄まじいね。 っつーか、二作目の「雄雌」でだいぶエンタメに振れたんですね。 アレはアレで相当ブッ飛んで…

圧倒的異次元の読書体験『プロローグ』

円城塔著 まだあるか。 いやもう無いと思ってたけど、まだあるか。 俺も三百冊近く小説を読んできて、大凡話の進行パターンは既に経験済みだと。 スイマセン自惚れてました。 まさか、こんな作品がまだあるとはッ!! 何じゃコリャ!?こんなの今まで読んだ…

しみじみとホッコリ『ペンギン・ハイウェイ』

森見登美彦著 忘れた頃にやってくるこの無いパターン。 「面白くないけど好き」 逆パターンはそれこそ何冊も出会ってきた。「メチャメチャ面白いけど好きになれない」作品たち。例えば、湊かなえ先生の『告白』なんかもろこのパターン。メチャメチャ面白かっ…

全てのドリーマーたちへ『バベル九朔』

万城目学著 作家デビューの夢を追いながら、祖父が残した雑居ビル「バベル」の管理人を務める主人公九朔満大(きゅうさく・みつひろ)。テナントが引き起こす様々な問題を日々処理しながら、渾身の大長編を執筆中だ。ある日「バベル」に全身黒ずくめの「カラ…

読書酔い必至 『夜は終わらない』

星野智幸著 女結婚詐欺師玲緒奈(れおな)。 類い希なる美貌とあらゆる手練手管を駆使し、今宵も全財産を吐き出させた男を葬り去る。 ターゲットを殺す直前、彼女は奇妙な提案をするのだった。 「ね?私が夢中になれるようなお話をしてよ」 過去に体験した話で…

不思議系副将『東京自叙伝』

奥泉光著 先ず表紙からして攻撃的。赤地に白の極太明朝体、端に鼠一匹。 怪しげな思想本か何かか?それにしても毒々しい。 書架でも異様な程の存在感を放っておったが、あまりにギラギラしてるもんで忌避しておりました。 で、今回読んでみてヤッパリなと。 …

不思議系最強『本にだって雄と雌があります』

小田雅久仁著 何じゃコリャッ!?!?まさに怪文奇文迷文?形容詞と修飾語、比喩比喩比喩の嵐ッこんなゴテゴテした文章見たこと無ぇ。俺もさぁ~~それなりに色んなジャンルの小説読んできたと思ってたけどまだ残ってるんだね、「こんなの初めてかもッ!」っ…